11・1天皇賞(秋)に史上2頭目の秋連覇&史上8頭目のGI7勝をかけてウオッカが出走する。前哨戦の毎日王冠で 2着に敗れたが、昨年は同レース2着から見事に巻き返している。GIホース9頭というハイレベルのメンバー構成。休み明けを1戦するとガラッと変わるウ オッカの逆襲に注目だ。
叩かれて女は強くなる! 女傑ウオッカが昨年と同じく毎日王冠2着から天皇賞連覇に挑む。
集まった7万の観衆があ然とした毎日王冠での敗戦。単勝1.3倍の断然人気に推されたが、前年と同様に不得手な逃げるレースを強いられ、徹底マークされる厳しい展開になってゴール前でカンパニーに差されてしまった。
だが、ウオッカの特徴は出走するたびに調子を上げること。圧勝したダービーはシーズン4戦目だった。昨年も毎日王冠2着後一変。天皇賞(秋)でライバル・ダイワスカーレットとの激しい叩き合いを2センチ差で制し、3年ぶり14頭目の牝馬の天皇賞馬に輝いた。
「前走から10日で調教で速い時計を出せましたから、本当にすごい馬ですよ。1回レースを使って状態が上向いてくるのはいつもと同じ。上積みは間違いなくあると思います」
栗東トレーニングセンターが全休日の26日、酒井調教助手は馬の様子を見て、前走以上の状態にあることを確信した。毎日王冠から10日後となる先週の21 日に坂路で800メートル52秒5と、本番直前のような好タイムを楽々とマーク。25日にもCWコースで3頭併せの調教をして、軽快な動きを見せた。
毎日王冠のように先頭に立って走ると気を抜いてしまう面があるが、今回は問題ない。昨年の皐月賞を逃げ切ったキャプテントゥーレなどを前に置いて走ること が可能。そうなれば02、03年のシンボリクリスエス以来、史上2頭目の天皇賞・秋連覇と同時に、シンボリルドルフ、ディープインパクトなどの歴史的名馬 に並ぶGI7勝目が現実味を帯びてくる。
以前、年内引退がアナウンスされたが、春の安田記念を勝った後、現役続行を示唆した谷水雄三オー ナーは「武豊騎手が『さらに進化している』と言ってくれている。まだこれ以上があるのかとワクワクしますね。現役を続行するかどうかは、今年の競馬が終 わってから」と女傑をできるだけ多くファンの前で走らせたい考えに変わってきた。
まずは秋の盾連覇。そしてジャパンCへ。史上最強の牝馬の挑戦が新たな歴史の1ページを刻むに違いない。